大葉のてんぷら

PUC備忘録

ウミガメのスープはいいぞ

 身内向け布教記事

 

ウミガメのスープとは

簡単に言うと謎解きクイズ。『ウミガメのスープ』というタイトルは日本特有の呼び名で、とある有名な問題*1からつけられている。

場所を選ばず、ネット上でチャット形式でプレイしたり、直接通話して口頭で遊ぶこともできる。

 

プレイ人数は2人から。出題者は1人、解答者の人数は自由だ(おすすめは4~5人)。

解答者は全員協力プレイとなる。

 

さて、謎解きゲームと聞いて、小難しそうな印象を持った方もいると思うが、決して敷居の高いゲームではない

誰でも手軽にひらめきの快感や名探偵気分を味わえるし、覚えるべき約束事もごく簡単だ。気になった方は、ぜひ次の章を見てルールだけでも知っていってほしい。

 

なるべく簡単に説明するため、実際に出題した際の流れに沿って解説しようと思う。

身内音ゲーマー向けの表現がちょっと寒いが、多少目をつぶって欲しい。

 

ゲームの流れ

1、出題

f:id:zz_PPR:20180515054918j:plain

※ジ:ャムジャムつくば店 ボ:sound voltex クレ:credit(ふつう100円)

 

ウミガメのスープは、出題者が問題*2を出すと同時に始まる。解答者たちは、まずこれを読まなくては始まらない。

 

さて、このゲームの問題には、必ず「なんで?」となるような、一見理不尽だったり、つじつまの合わない部分が存在する。この問題で言うと、男が「良メンテでもないのに、是非また来ようと思った」という点がそれにあたる。

そして解答者たちの目的は、協力してこの「謎」を解き明かしていくことだ

もし良かったら、記事を読んでくれている皆さんも、解答者たちの質問を読みながら、一緒に考えていって欲しい。

 

2-1、質問して手掛かりを探る

f:id:zz_PPR:20180515062117j:plain

回答者たちは、出題者に質問を重ねて、少しずつ手がかりを探っていく*3

ただし、回答者はどんな質問をしても良いというわけではない

f:id:zz_PPR:20180515062709j:plain

※ペン:ある音ゲーマーのアイデンティティ。特に意味はない

出題者は質問に対して「Yes」または「No」でしか答えられないのだ。これがこのゲーム最大のポイントだろう。

 

また、これは逆に言えば、「Yes」「No」で答えられる限り、何を訊いても良いということでもある。

f:id:zz_PPR:20180515064222j:plain

※良質:(手掛かりとなる)問です!の意

このように、問題内容だけでなく質問者への問いかけ*4なども歓迎される。

 

こうしてひとつ手がかりを見つけると、それを起点に新たな質問が生まれてゆく*5

f:id:zz_PPR:20180515065113j:plain

※ジ:ャムジャムつくば店

f:id:zz_PPR:20180515065140j:plain

一方で、このゲームでは、ひとつの手がかりを掘り下げるだけでなく、時には全く別の視点から考えてみることも必要だ*6。個人的にはそのひらめきこそが、ウミガメのスープの醍醐味だと思う。

 

2-2、手掛かりから推理し、謎を解く

f:id:zz_PPR:20180515070112j:plain

f:id:zz_PPR:20180515070131j:plain

f:id:zz_PPR:20180515065819j:plain

手がかりが出揃ってくると、このように推理した上で、ズバリ真実を言い当てようとする質問が出てくる。

そして、このような質問が実際に核心にクリティカルヒットした時、ゲームセットとなる。

 

さて、皆さんは推理できただろうか?

解答を見る準備が出来たら、次に進んでほしい。

 

 

 

 

3、解説

 

f:id:zz_PPR:20180515070816j:plain

これが最後の質問となった。そう、この問題の最大のキーワードは「受験」だったのだ。

この地点で「なるほど!」となった方は、かなり真実に近いところにいたと思う。

 

まだ納得できない方も、安心して欲しい。

出題者が「解答者たちの質問が、問題文の「つじつまの合わない部分」を解き明かし、想定していた真実に十分たどり着いた」と判断したら、最後に、出題者は問題の解説を行い、隠されていた状況を補完する必要があるのだ。

 

f:id:zz_PPR:20180515070906j:plain

※ジ:ャムジャムつくば店

この解説まで読んでもらえれば、多くの方に納得して頂けるはずだ。

なお出題者は、問題文と解説文は出題前にセットで完成させておき、矛盾がない事をしっかり確認しておく義務がある。そうでないと、互いにモヤモヤが残ることになるだろう。

 

これが、ゲームの大まかな流れとなる。楽しんで頂けただろうか?

 

 

 

ウミガメのスープのここがすごい!

 

・手軽さ

推理ゲームとは言ったものの、小難しいことは何もないというのは、ここまで読んでくれた方には分かってもらえたと思う。

流れを説明した通り、解答者は出題された問題を読み、質問することでゲームが進む。つまり、回答者として参加するなら何の準備もいらないのだ。

この記事で解説する基本的なルールが分かれば十分で、もちろん特別な道具も必要ない。

出題のネタさえあれば、Twitterでの暇潰しやグループ通話の話の繋ぎ、遊園地の順番待ち等、いつでも盛り上がることができる。

更に言えば、解答者は最初から最後まで参加し続ける必要すらない。チラッと通りすがりに気になる事を聞くだけでも、解答者たちのヒントが増えるありがたい存在なのだ。基本的に、解答者は常にプラスの存在だから、自然と他人とポジティブなコミュニケーションが取れる。こういうところもこのゲームの長所なのかもしれない。

 

・出題の奥深さ

一方で、出題者は一人で大変なのではないだろうかと言う話だが、確かに負担も、その責任も大きい。しかし、出題の面白さに目覚めた人間にとっては些細な問題だ。

出題者はゲーム中、唯一答えを知る神である。問題文にどのくらいヒントを盛り込み、どのくらい情報を隠すかも出題者の匙加減なのだ。

また、例題で見たように、出題者はゲーム中の助言は禁じられていない。手掛かりを繋ぎ合わせて真実に辿り着くには、解答者の質問の鋭さも勿論だが、出題者の適度な助言も必要不可欠なのだ。出題者は解答者の敵ではなく、むしろ出題者と解答者が協力する一面もある。

慣れてくれば、難し過ぎたと思ったらヒントを追加したり、質問への答え方で考えを誘導することも出来る。解答者たちにそこそこ苦労させた末に達成感を与え、さらに解説でドヤ顔できたら最高だ。

 

 

質問のコツ(いつか追記)

*1:地上波『世にも奇妙な物語』で実写化したこともある

*2:界隈ではスープと呼ばれる

*3:稀に、一発で全てを見抜くエスパーが現れてゲームが終わってしまうこともある。スナイプと呼ばれる

*4:メタ読み等と呼ばれる。あまりやりすぎると面白みがなくなることも

*5:このような連想のしかたを、垂直思考と呼ぶ

*6:さっきとは逆で、水平思考と呼ばれる。ウミガメのスープは水平思考パズルと呼ばれることもあるくらいで、このゲームの代名詞的な考え方である